羊のうた 消えない光を待って 見えない影を追って 味気ない日々を結って 刹那の繋がりを欲した 命の色をした細い糸 運命を表すのはいつだってグロテスクで 爛れた想いや出来事なんて 噛み砕かれ消化されていくんだろう 未来とかいうモンスターに 誰もが君の手を取って 「私こそが幸せ!」とお辞儀する その薬指から伸びた先にあるはずの 幸せって嘘は何回目? オキマリなんて一度きりでいい 銀色ナイフを握って笑う 君の唇、今宵の月に似て 消え去った足跡追って 見えてた夢を描いて 噛み締めた愛を抱いて 永遠の別れを惜しんでた ゴミ溜めのような街 憧れを見せるのはいつだってまやかしで 紡がれた綺麗事や美辞麗句を 希望とやらに昇華させていくんだろう 過去とかいう賢者の手で 誰もが君に手を伸ばし 「私こそが不幸!」って懇願する 君の薬指から伸びた輝かしい出会い 待ちぼうけするガラスの靴 何度ダマされたっていいのに 鈍色十字架抱いて泣く 君の涙、今宵の星に似て 何かを信じていた少女は 何かにずっと縛られ続けて 何かは彼女に祝福を与える そして彼女の目は開かれた 降り注ぐ闇の天鵞絨 空に伸びていた薬指の約束 純潔の契りは今結ばれた 誰もが君の意図を手繰り 「マリア様助けて!」って跪く 導き手に続く細い赤い糸の先 闇の向こうへ溶け消えている 真実は奇跡に、奇跡は狂気に 赤色液だまり、跳ねたのは何 紫色毒麦、刈り取る天使 響く美しい賛美歌 主よ、貴方のしもべはここに